エンジニアのための英語学習ロードマップ
英語をゼロから学び始めるエンジニア向けに、6ヶ月で基本的な会話ができるようになるロードマップを紹介します。
続きを読む技術力だけでは生き残れない、グローバル化する半導体業界での英語学習奮闘記
半導体業界で10年以上キャリアを積んできた私は、技術的なスキルには自信がありました。トランジスタの設計からドーピングプロセスの最適化まで、専門分野では問題なく仕事をこなせていました。しかし、グローバル化が加速する中で、ある現実に直面することになります。技術力だけでは、もはや業界の第一線では戦えないという厳しい事実です。
海外顧客へのプレゼンテーションで、準備した英語スクリプトを読み上げるところまでは何とかなりましたが、質疑応答の時間になると頭が真っ白に。TOEIC500点レベルの英語力では、専門的な質問に対応することはできませんでした。この失敗がきっかけで、私はDMM英会話を始めることを決意しました。
グローバル化が進んだ半導体業界では、以下のような場面で英語力が求められます:
毎日のDMMレッスン: 25分 × 365日 = 152時間
NHKラジオ英会話: 15分 × 240日 = 60時間
YouTube視聴: 30分 × 52週 = 26時間
自己学習: 20分 × 300日 = 100時間
合計学習時間: 約338時間
学習前:
"Etching is... um... remove... material... by chemical."
学習後:
"In our dry etching process, we use fluorine-based plasma to selectively remove silicon dioxide layers with high aspect ratio features. This process achieves a selectivity of 20:1 versus the underlying silicon substrate."
学習前:
"Maybe... contamination problem. Need check... machine."
学習後:
"We're observing unexpected metal contamination in the diffusion layer. I suspect it might be coming from the precursor gas system or the chamber walls. Let's review the recent maintenance records and run a test wafer with the standard contamination monitoring pattern."
この1年の経験から、特に効果的だった学習方法を紹介します:
1日10単語を目標に、自分の専門分野の用語を収集する。IEEE、Nature Materials、Applied Physics Lettersなどの論文から用語を抽出。
自分の専門分野、経験、強みを簡潔に説明できるように練習。録音して発音やイントネーションを確認。
最も大きな転機は、「恥を捨てる」決断でした。レッスン中、文法が間違っていても、単語が出てこなくても、とにかく伝えようとする姿勢に切り替えました。
講師から言われた言葉が忘れられません:
"In engineering, clarity is more important than perfection. Better to communicate clearly with mistakes than to say nothing perfectly."
半導体エンジニアとして1年間英語学習に取り組んだ結果、TOEIC500点から745点へと数字で見える成果を得ただけでなく、実際の業務でコミュニケーションができるようになりました。
しかし、まだ課題は残っています。特に高速で交わされる技術ディスカッションや、ネイティブスピーカー同士の会話についていくことは難しい状況です。
この記事は半導体エンジニアの実体験をもとに作成しました。DMM英会話での学習効果には個人差があります。